神様は私たちを「見捨てず」「見放されない」

「神様は絶対に僕たちから離れない」

 

2010年8月5日にチリ鉱山の落盤(らくばん)事故があり、崩落(ほうらく)により33名の男性鉱山作業員が閉じ込められ、69日後に全員が救出された事故は今でも記憶に新しいことでしょう。


作業員たちは落盤(らくばん)により、地下約700メートルの避難所に避難しましたが、しかし、食料や水はわずかしかなく、そこで1日おきに1人当たり、小さじ2杯分の缶詰のマグロ・牛乳1口・ビスケット1枚というわずかな量だけの分配で、しのいだのでした。


さらにその2ヶ月以上の地下での生活では、狭い空間に33名がいて、トイレも無く、また危険も去っていないこと、事故後の無力感と絶望感、またストレスから些細(ささい)なことで喧嘩(けんか)が起きたこと、また避難場所は湿度90%、気温30度という皮膚が乾くことのない状況という極限状態でした。


そのような状況の中で33人の中の最年少19歳のジミー・サンチェスという作業員は父親()てにメモを残し、「33人じゃない、実際僕らは34人だ。神様は絶対に僕たちから離れない、一緒にこの地下にいてくれるから」と書きました。

事実、上述したように69日後に神様の救いにより、全員が救助され、奇跡的生還(せいかん)()げたのでした。


「今日は神がおられる」

 

実際にあった話を映画化した『生きてこそ』という映画があります。


この映画は1972年10月にアンデス山脈にウルグアイのカトリック系名門ラグビーチームの選手と家族、関係者が搭乗(とうじょう)していた旅客機が墜落(ついらく)し、42日後に10数人が奇跡的に生存した話を(もと)にして作られています。


墜落後は水も食料もほとんどなく、通信機も故障して救助要請も不可能で、さらに雪崩(なだれ)(そう)(ぐう)し、極寒(ごっかん)という過酷(かこく)な環境に立たされました


彼らは42日目に救助されるまで、絶望的状況の中でも、「私達が生きぬくことができたのは神様に祈り、信仰を持って、神様に希望を置いていたから」と語っています。

また映画の中である学生は極限状態の時、苦しさの中でも神が自分達を導いてくれている」と語り、また別の学生は「神様を感じた」と語り、また雪山の絶望的風景の中である学生は「今日は神がおられる。そうは思わないか」(つぶや)いています。

 

神様は私たちを「見捨てず」「見放されない」

 

聖書においては「神御自身、『わたしは、決してあなたから離れず、決してあなたを置き去りにはしない』と言われました」(ヘブライ13:5)と記されています。「聖書協会共同訳」では「神ご自身、「私は決してあなたを見捨てず、決してあなたを置き去りにはしない」と言われました。」、「新改訳」は「主ご自身がこう言われるのです。『わたしは決してあなたを離れず、また、あなたを捨てない。』」、「リビングバイブル訳」は大胆に「神は、こう約束しておられます。『わたしはどんな場合にもあなたの期待にそむかず、あなたを見捨てない』」と訳されています。


実話で神様は絶対に僕たちから離れない」「今日は神がおられる」と語られていたように、神様は決して私たちを「見捨てず」「見放されない」ということを覚えたいものです。

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