すぐ近くにおられる神様
神様の圧倒的臨在感
アポロ15号に乗って月面へ降り立った宇宙飛行士ジム・アーウィンという人がいました。
1971年、彼はスコット飛行士と月面に降り立った時に『二人しかいないはずなのに、おかしい、だれかいる。確かにここに、どなたかおられる』という神様の臨在を感じる不思議な体験をしました。
ジム・アーウィンは月面に立つスコットと「傍(かたわ)らに神様がおられ」て、神様の存在が迫ってきた「圧倒的な臨在感」を経験し、彼は地球に帰還後、キリスト教の伝道者になりました。
彼は世界中を講演して回り、天地を造り宇宙を支配しておられ、どこにでも臨在しておられる神様を宣べ伝えました。
賛美歌によって救われた
韓国に共産主義者でキリスト教嫌いな人がいました。その彼のクリスチャンの奥さんは毎週礼拝に行っていて、彼女が家に帰ってくると「教会へ行くのはやめろ、信仰を捨てろ」と言っては殴る蹴るの乱暴をしました。しかし、彼女はその度に「主よみもとに近づかん」の賛美をきまって歌うのでした。
その後、朝鮮戦争の頃にこのご主人は招集されて戦地に行くことになり、国連軍と戦って、負けて捕虜となりました。
当時は共産主義者が捕虜になると直ちに銃殺の刑に処されることになっていました。しかし、彼を捕らえたアメリカ軍の指揮官はクリスチャンであったので、捕虜たちに向かい、「この中にクリスチャンがいたら赦してやる」と言いました。
共産主義者の彼は助かりたいばかりに「はい、私はクリスチャンです」と手を挙げると、指揮官から「何か讃美歌を歌ってくれないか」と言われました。もちろん彼はキリスト教嫌いだったので讃美歌を歌えるはずがありません。
ところが彼はこの時、奥さんが歌っていた「主よみもとに近づかん」の賛美を思い出して、必死で歌い、釈放されることになりました。
賛美歌によって命を救われた彼は神様の「圧倒的な臨在感」の下に神様による救いがあったことを感じ、その後、回心し、牧師となったのでした。
アウシュビッツの中での「神様の臨在」
ある人がユダヤ人のラビに、「アウシュビッツを経験した後で、なぜあなたは神を信じることができるのですか」と聞いたところ、ラビは長い沈黙の後、聞き取れないほど小さな声で、「アウシュビッツを経験した後で、なぜあなたは神を信じないでいられるのですか」と反対に聞きました。
このラビの言われた背景には正にアウシュビッツの悲惨な状況の中でも、『おかしい、だれかいる。確かにここに、どなたかおられる』という「神様の臨在」を感じる不思議な体験をしたからではないでしょうか。
すぐ近くにおられる神様
聖書においては「実際、神はわたしたち一人一人から遠く離れてはおられません。皆さんのうちのある詩人たちも、『我らは神の中に生き、動き、存在する』『我らもその子孫である』と、言っているとおりです」(使徒言行録17:28)。また「主はすぐ近くにおられます」(フィリピ4:4)と記されています。
神様はどんな時も「わたしたち一人一人から遠く離れてはおられ」るのではなく、「すぐ近くにおられ」「傍らに神様がおられて」見守り、支えてくださっていることを覚えたいものです。
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