「新型コロナウイルス対策」第4信(特別対応期間延長)、礼拝における新型コロナウイルス感染症防止対策のお願い
日本聖公会神戸教区
各教会・伝道所の皆さまへ
「新型コロナウイルス対策」第4信(特別対応期間延長)
2020年4月1日
神戸教区主教 オーガスチン小林尚明
主の平和をお祈りいたします。
「新型コロナウイルス対策」第3信(3/21付)をお配りし、今回の特別対応の期間を4月4日(土)までと定めました。そして、神戸伝道区の多くの教会は4月5日(日)の主日礼拝再開に向け、準備して参りました。
しかし、新型コロナウイルス感染は拡大し、世界においても国内においても、多くの人が不安と恐れの中で過ごしています。兵庫県において感染者の数は、毎日増加の一途をたどっています。
私たちは神様の愛されたこの世界に仕えるために呼び出されました。その教会の礼拝や集会が、感染拡大の原因となり、皆様の安心・安全を脅かさないため、以下のことが必要であると考えました。常置委員会の承認を得ましたので、みなさんにお伝えします。
1. この度のコロナウイルスへの特別対応期間を、4月末日まで延長します。
2.
神戸市・明石市・姫路市の各教会・伝道所
① 主日礼拝は、通常の場所と時間で、教役者と家族だけで行ってください。
聖職在席の場合でも聖餐式の前半(代祷・奉献含む)のみとしてください。
② 集会・聖書研究やその他の諸集会についても、延期などの措置をお願いします。
3.
神戸市・明石市・姫路市以外の各教会・伝道所
① 3月10日付の主教教書と同様の対応をお願いします。
② 礼拝等については、先日お配りした教区新型コロナウイルス感染症対策室作成の「礼拝における新型コロナウイルス感染症防止対策のお願い」を参考に行ってください。
4. 信徒のみなさんへ
「自宅での祈り」の式文を対策室で作成中です。今しばらくお待ちください。
5. 教役者のみなさんへ
教会での礼拝や集会を自粛中の信徒の方々に、牧会的な配慮をお願いします。
この状況がいつまで続くのか先が見えません。今、何をしなければならないのか、何ができるのかを分かち合いながら進んでいきたいと考えています。困っていることなどがありましたら、対策室の方へお知らせください。
以上
尊い命を失われた方の魂の平安、大切な方を失った人への慰め、感染した方の回復と感染の収束、感染防止に努める方への神様の祝福について、皆さんと共にお祈りしましょう。
礼拝における新型コロナウイルス感染症防止対策のお願い
神戸教区の聖職・信徒の皆様へ
2020年3月30日
新型コロナウイルス感染症対策室
【はじめに】
新型コロナウイルスの感染拡大は収束の兆しが見えず、WHOでは「パンデミック(世界的な大流行)」「人類の敵」との認識が示され、大きな問題となっています。感染拡大を防止し、命を守るためには神戸教区内各教会の皆様にも主日礼拝をはじめ、様々な教会活動の自粛をお願いせざるを得ませんでした。
今後も政府や専門家会議の発表、教育機関などの社会的な状況も踏まえ、感染防止のための対策を十分に配慮するという条件の中で神戸市・明石市・姫路市の教会では礼拝を段階的に再開することをお願いいたします。なお、広範囲にわたる神戸教区の各教会では、それぞれが置かれた地域の状況は異なっており、全教会に同様の処置を行うことは適切ではありません。そのため多数の感染者が報告されている地域の教会とそうではない地域の教会では異なる対応が求められます。以下に記している感染予防対策は、基本的なガイドラインですので、詳細については教会ごとの対応をご検討していただきますように、よろしくお願いいたします。
教会の礼拝や集会は複数の人が集まりますので、教役者も含めて健康に不安のある方は、無理をせずにご自宅でお祈りくださることをお願いします。また、教会施設内でも感染防止のために十分な衛生管理を行ってください。教会は「命を大切にする」ことを第一に考え、公益法人としての社会的な責務に答えられることが求められていますので、ご理解・ご協力をお願いいたします。
○下記の三つの条件がそろう場所がクラスター(集団感染)発生のリスクが高いと指摘されています。
1.密閉空間であり、換気が悪い場所
2.近距離での会話や発声をする場所
3.手の届く距離に多くの人がいる場所
【新型コロナウイルスの感染防止のために、教会は以下のことに注意してください。】
1.礼拝に出席される信徒の皆様へ
*下記の方は自宅で静養をお願いします。絶対に無理をしないでください。
①体調がすぐれない方。②37.5度以上の発熱のある方。③咳や熱、倦怠感など風邪の症状の方。
また、礼拝中に上記のような症状が出た方も退席をお願いします。
*教会の礼拝が1日に複数回行われる場合には、時間帯をずらして出席されることをお奨めします。
*教会に来られた方は、石鹸や消毒液などで手洗い・消毒を必ず行ってください。
*礼拝中は、できるだけ隣の人との座る間隔をあけてください。
*平和の挨拶は、会釈だけにとどめて握手はしないでください。
*献金は、献金箱が設置されている教会では、献金箱を使用してください。
*陪餐される場合は、直前にアルコール消毒をしてください。
*礼拝の中で陪餐を行っていても、個人の判断で陪餐されなくても支障ありません。
*礼拝中のマスクの使用は支障ありません。
*咳エチケットをお願いいたします。
*礼拝中は換気のために窓を開けるため、コートなどの防寒服を着用してもかまいません。
2.礼拝奉仕をされる皆様へ
*司式・補式する教役者が発熱した場合は、教区主教に報告し、司式者の代わりの教役者又は信徒がみ言葉の礼拝などを行ってください。
*司式者・補司式者、サーバー、オルター・ギルドの方は、ご聖体や用品の取り扱いについては、手洗いや消毒などの注意をお願いします。
*複数のオルガニストが交代して奏楽する場合には消毒をお願いいたします。
*司式者・奉仕者も礼拝中のマスク着用は支障ありません。
3.礼拝以外の諸集会について
*主日または平日の会食・集会は原則行わないでください。必要な会議はメールなどを活用したり、集まる場合は感染対策を十分に整えてください。
*会食を行う場合でも極力外注して、共同で調理を行わないなど、リスクの低減に努めてください。
*棕櫚の十字架やイースターエッグの作成も同様に、できるだけ共同で行わず自宅で行うなどをご検討ください。
*礼拝に限らず人が集まる所では必ず換気をして、極力短時間にすることをご検討ください。
4.牧師・教役者、教会委員会の皆様へ
*1日の礼拝の回数を増やして信徒が分散して出席できるようにする方法も検討してください。
*公共交通機関を利用して礼拝に出席する信徒には、礼拝時間を早朝などに変更して、感染リスクを少なくするなどの方法を検討してください。
*陪餐を行う場合でも、個人の判断で陪餐を希望されない方に陪餐をすすめたりしないなどの配慮をお願いします。
*感染が高まっていると判断される地域の教会の礼拝では、基本的に陪餐を行わない聖餐式(聖餐式のみ言葉部分、み言葉の礼拝)を行ってください。陪餐を行う場合でも、接触感染の可能性が高いインティンクションなどの二種陪餐ではなく、一種陪餐またはぶどう酒を垂らしたパンを拝領してください。
*陪餐者には、直前のアルコール消毒などを促してください。
*礼拝時間は、できるだけ長時間にならないことが望ましく、聖金曜日礼拝も含め必ず1時間以内に終了してください。
*聖堂入口には手指消毒用アルコール等を設置して、教会に来られた方には消毒を促してください。
*案内の担当者にも、教会に来られた方の手洗い・消毒を促すように伝えてください。
*聖堂入口だけでなく、司式者・奉仕者と陪餐者用にも複数の場所に消毒液等を設置してください。
*礼拝前後は窓を開けて換気をしてください。できれば、礼拝中も換気を心掛けてください。
*礼拝中は、できるだけ隣の人との座る間隔(2m程度が好ましい)をあけてください。
*礼拝では、飛沫感染の可能性があるため、できるだけ詩編の交唱は行わず、聖歌・チャントも歌わないでください。
または、歌う場合でも短い言葉の聖歌を用いてください。
*平和の挨拶は、会釈だけにとどめて握手はしないでください。
*献金は、接触感染の可能性があるので、献金箱などの設置をご検討ください。
*復活節の私宅・病床でのサクラメント等は、緊急性がある場合を除いて延期をお願い
いたします。
※ 新型コロナウイルスに関する最新の情報は、下記からご確認ください。
《関連リンク》
*日本聖公会管区・他教区 http://www.nskk.org/
※「新型コロナウイルス感染症 市民向け感染予防ハンドブック 第2版」も活用してください。
*東北感染症危機管理ネットワーク http://www.tohoku-icnet.ac/
*赤線は牧師が記載





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