いつものようにほっこりカフェは14時半から開催しました。 第1部、第2部ともお客様3名、スタッフ2名の合計5名が参加しました。 皆でコーヒーを飲み、岡山聖オーガスチン教会のバザーの美味しい手作りお菓子を食べながら、おしゃべりしました。 また第2部として、16時頃から「幸せになるためには」キリスト教的人生観の講話を開催しました。 今回のテーマは「愛」で、このテーマから人生について色々と学びました。 明治の文豪の徳富蘆花の歌に「人は愛せずして生きるあたわず。愛されずして生きるあたわず」というのがあります。 また、ドイツの文学者ゲーテは、「天には星がなければならない。地には花がなければならない。人の心には愛がなければならない」と言いました。人は愛なしに生きることはできず、愛なしの人生は空しいものと言えるのではないでしょうか。 一つの例話 ラルフ・パンチ博士 世界で初めての黒人としてノーベル平和賞を受けたラルフ・パンチ博士という人がいます。 彼が12才の時に母親が病死しましたが、その病床でお母さんが彼の手を握ってこう「ねえ、ラルフ、どんなに辛いときでも絶対に 『信仰と希望と愛』 を忘れてはダメよ、いい!?」と言い残したそうです。 数週間後には床屋さんをしていたお父さんも亡くなり、彼は孤独の世界に取り残されましたが、ロサンゼルスにいる祖母に引き取られ、中学、高校へとなんとか進みました。 高校3年も終わる頃、奨学生の名前が発表される日がやって来ました。クラスで一番の成績であったので、彼は自分の名前が呼ばれることに確信を持っていました。ところが彼は呼ばれず、そこで内心、怒りでいっぱいになり、彼の思いは張り裂けんばかりでした。 今まで彼が経験させられて来た辛い人種差別の数々が走馬灯のようによみがえって来て、同時にこの時、彼の中にもう一つ、よみがえって来たものがありました。それはかつてのお母さんの言い残した言葉でした。「ねえ、ラルフ、どんなに辛いときでも絶対に 『信仰と希望と愛』 を忘れてはダメよ、いい!?」 そこで彼は怒りを鎮め、祈り、平静になりました。その後、彼...